250,000 DWT, 大型鉱石シーバースにおける鋼管グイ基礎工法
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概要
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フィリピン, ミンダナオ島に建設したシーバースは, 対象船舶25万DWT, 水深-23 m, アンローダー2基, シップローダー1基の載る大規模なものであり, これに基礎杭として大口径鋼管-直径1,200 mm, 長さ60 mのものを使用した。1本の杭にかかる鉛直荷重は360Tである。この支持力を確認するため載荷試験を実施した。試験杭の先端部内側を加工して実施したテストでは, 1,200Tの加力に達しても破壊せず支持力の安全が確認できた。支持力機構としては, 杭内外面の摩擦力が支配的であった。また開端杭で外側にリング(いわゆるフリクションカッター)を付けた場合は700T前後で破壊し, 大幅な支持力の低下が観測された。シーバースの建設は, この2回の載荷試験結果から得られた情報をベースにして全体の杭の設計と施工管理基準を設定して進めた。大口径鋼管杭の使用に当たっては, 外側に補強リングを付けることは避けるべきであり, またアーチング効果を発揮させるには, 開端杭の内側にアーク型のシューを取りつける必要がある。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1978-09-15
著者
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