地辷り抑止杭の挙動に関する一考察
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概要
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地スベリ抑止グイに地スベリ荷重が作用した場合に, 地盤係数とクイの剛性がクイに作用する荷重の分布形, 曲げモーメント, およびセン断力に与える影響を調査するために有限要素法を用いて解析した。解析モデルは地スベリ層と基盤層から成る2層系とし, 両層の境界面の摩擦抵抗はないものとした。クイ(直径50cm)は地スベリ層(厚10m)中を貫通して基盤中に6m貫入しているものとし, クイに作用する水平等分布荷重を10t/m^2としてこれを節点に均等に作用させ, 弾性係数を3種類に変えて計算を行なった。計算の結果, クイの変位および最大セン断力(スベリ面の位置に生じた)は剛性の影響を受けないが, 曲げモーメントは曲げ剛性の影響を大きく受け, 曲げ剛性の小さいほうが曲げモーメントが小さく出る傾向のあることが明らかとなった。クイに作用する土荷重の水平方向の分布は, 剛性の高い場合には三角形分布に近くなり, 剛性が低くなるにしたがってスベリ面に荷重が集中する傾向がみられた。さらにこれらの結果に基づき地スベリグイの設計法に関する考察を行なった。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1978-03-15
著者
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