Post-failureの領域における岩石の弾性と塑性 : 単軸圧縮下における岩石のダイラタンシーと破壊(第2報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
前報に引き続き体積変化測定器を用いた剛性載荷試験を行なった。本報告では, post-failure領域に到達させた後に試料がぜい性破壊を生ずるまで除荷と載荷の繰返しを数回にわたって与えた。その応力-ヒズミ, 体積-ヒズミ曲線をみると, 除荷により軸ヒズミ, 体積ヒズミ共に永久ヒズミを生ずるが, 前者は弾性ヒズミと永久ヒズミが共存しているにもかかわらず, ヒステリシス・ループを描く弾性的性質を有する。後者は空ゲキの増加による体積膨張の大部分が永久ヒズミ化する塑性的性質を示す。また, post-failure領域においては, 今回の実験に用いた岩石(5種類)では岩石の軸ヒズミ量が高々1%前後であり, この範囲においてはヤング率は若干低下するが, 大きな変化はない。さらに, 軸変位量に対する永久変位量の割合は, 変位レベルの増大と共に連続的に増大し, その増大はWeibullの累積分布によって近似的に表現できる。体積膨張量は軸変位の永久変位量に依存することを示している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-12-15
著者
関連論文
- 岩石の一軸圧縮破壊モデル
- 夕張新炭鉱における坑道維持対策について
- Post-failureの領域における岩石の弾性と塑性 : 単軸圧縮下における岩石のダイラタンシーと破壊(第2報)
- 岩石の体積変化の測定 : 単軸圧縮下における岩石のダイラタンシーと破壊(第1報)
- 単軸圧縮下における岩石のダイラタンシ-と破壊-2-Post-failureの領域における岩石の弾性と塑性
- 単軸圧縮下における岩石のダイラタンシ-と破懐-1-岩石の体積変化の測定