地震危険度の地域区分
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概要
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構造物の耐震設計の基礎となる地域別地震危険度については, 河角の震度期待値マップに基づいて, 構造物の種別ごとに, 異なる規準が用いられている。これらの規準は, 元来不整形な分布を持つ等震度値曲線を単に地震のマグニチュードと震央あるいは, 震源距離のみによって, 定まるとして求めた震度推定値に立脚していること, 行政区分に従って, 地震危険度の地域区分を行なっていることなど, 不十分な点を有している。本研究は最近の大地震における実際の震度分布により, 河角の震度期待値マップを修正し, 行政区分などの人為的区分を除外した地震危険度の4段階の地域区分を提示した。従来用いられた, 規準と比較すると, 北海道東南部, 青森県八戸市付近, 岩手および宮城県の太平洋岸, 高知平野および九州東岸で, 危険度が高くなっており, 兵庫県西部, 岡山, 広島, 島根各県で低くなっている。構造物の耐震設計に当たっては, 本研究で, 提示した4段階の区分をさらに統合する必要もあるが, 数少ない区分は, 地震危険度に対する地域的特性を見失うことになる。
- 1977-09-15
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