飽和砂の液状化発生条件に対するセン断応力逆転度の影響
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概要
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ゆるい飽和砂の液状化発生条件をみるためリングねじりセン断機により平面ヒズミ条件に近い形で非排水セン断試験を実施した。初期に静的セン断応力τ_0を加え, これに動的パルスを与えたが, 完全両振り, 部分両振り, 片振り等の加え方をした。試料は新潟万代島の砂で相対密度は40%, また周波数は1〜12Hzである。実験の結果, (1)飽和砂は週期セン断力τ_dの向きが部分的にもせよ逆転すれば破壊するが, 逆転せぬときは破壊が起こらなかった, (2)τ_0の値にかかわらずピークのτが有効直応力の0.3倍近くになると, 液状化が生じた, (3)τ_0が増すほど, 与えられた回数内で液状化を起こすためのτ_dの値は減ずる, (4)τ_dと液状化に必要な回数の関係はτ_0値にはあまり影響されない, (5)τ_0が大きいほど液状化時点での全セン断力が大きくなる, (6)両振り条件において液状化の起こる条件はτ_dの大いさと繰返し回数に主に支配されるが, この特性は周波数にはあまり影響されないことが認められた。
- 1977-09-15
著者
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