サンドコンパクションパイル打設による粘性土地盤のカク乱時の強度回復について
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概要
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横浜市根岸においてLNGタンク建設のために二重管式サンドコンパクションパイル(SPC)工法により地盤改良を行なった。この工事ではSPC打設後2か月間載荷することなく放置され, その間SPC打設によりかく乱された粘性土の強度回復の状態を観測することができたので, その観測結果を報告した。かく乱およびその回復の程度を示すものとして, 含水比, 単位体積重量, 一軸圧縮強度, 一軸圧縮試験のピーク荷重強度時のヒズミ量および圧密係数を選び, これらの値を施工前の現地盤, SPC打設3〜4週間後(1次調査), 6〜8週間後(2次調査), 鋼管パイル打設約6〜7週間後(3次調査)の各調査段階において測定し比較した。なお鋼管パイルは2次調査と同時に打設している。また, 間ゲキ水圧と表面沈下の観測も行なっており, その測定結果も報告している。これらを検討した結果, 1)強度回復の速さはかく乱された粘土の圧密によると考えると, 実測値は計算値よりも遅れており, 2)強度増大はSPC打設により発生した間ゲキ水圧の約41%が有効圧密荷重として働いている, と結論している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-06-15
著者
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