簡便な原位置試験法によるシラスの判別分類法
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概要
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シラスの「かたさ」はシラスの骨格構造の固結力, 粒度, 密度, タイ積状態, 風化状態および含水比などの諸性質が相互に関連した結果として表わされるものであるという観点に立ち, シラスの物理的, 力学的性質から山中式土壌硬度計とびょう打ち銃による簡単な原位置試験による分類判別手段について検討している。その結果, 山中式土壌硬度計によるシラスの判別分類は, シラスの硬度と乾燥密度との関係から統計的手法によってシラスを風化シラス, ふつうシラスおよびかたシラスの3段階に大別することが可能であることを述べている。一方, びょう打ち銃によるレキ分含有量, 乾燥密度, 含水比の3指標の相関性を求め, シラスの物理的, 力学的指数値の影響を検討し, ピストン貫入量によってシラスを「非常に固い」, 「固い」, 「ふつう」, 「やわらかい」, 「非常にやわらかい」という5段階に分類する基準を定めている。また, 指標硬度と貫入量との対応関係についても相関性があることを指摘している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-03-15