有限要素法による不飽和土の圧密解析
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概要
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この研究は, Biotによる不飽和弾性多孔質材料に対する圧密理論を一般化して異方性のある場合にも適用できる基礎方程式を展開し, 圧密理論と連成熟弾性理論との類似からエントロピー変位に対応する総流量という概念を導入して圧密基礎方程式を満足する変分方程式を示し, これより有限要素法による不飽和土の圧密に対する解式を誘導して, 二, 三の例題につき数値計算を行なったものである。異方性に関しては, 土粒子骨格の異方性および透水性の異方性がとり入れられているので, 導かれた解式は現実の地盤における実際の圧密現象の解明に手掛かりを与え得ると期待できるが, 適用し得るのは飽和度が90〜95%以上の不飽和土であると限定している。一次元圧密問題に関しては, 不飽和土に対するBiotの理論解とほぼ完全な一致をみること, Mandel-Cryer効果の発生が予想されることを示し, 土層内の最大間ゲキ水圧の発生時間についても検討している。また二次元圧密に関しては, 載荷後の時間の経過に伴う地表や土層内での変位の挙動を検討している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-03-15
著者
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