石灰粉体または粒体による深層軟弱地盤の改良工法
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概要
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軟弱地盤の深層処理法の一つとして, 石灰の化学反応効果をも利用する混合処理工法について行なった室内実験と野外実験に関する報告である。この工法は掘削スクリューによって改良対象地盤を掘削し, 同時に, 石灰供給, 破砕, かくはんの諸動作を連続的に行なって施工するものであり, 生石灰グイ工法が生石灰の脱水乾燥効果だけを利用するのに対し, この工法は石灰と粘土の化学反応を利用するため, 改良効果, 経済性の点で有利なものとしている。野外実験は岡山におけるチュウ積粘土地盤において, 深度10mまでの改良を行なったものであり, 実験結果としては, 生石灰グイ工法と同等の施工能率, 工事費で短期間に高い強度が得られ, この工法の利点が確認されているが, 改良効果が対象とする土の性状によって差違があるなどの問題点もあり, この工法の実用化にあたっては, 石灰に代わり得る安定材の発明, 高能率化された施工機械の開発, 設計法の確立, などの問題を解決する必要があるとしている。
- 1976-06-15
著者
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