偏光顕微鏡下の土粒子のモデル配列と透過光強度との関係について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
土粒子の配向度の決定は, 土の示す複雑な物理力学的挙動と構造との関連を判断するために重要である。配向の測定と, 解析には砂粒子の長軸方向をベクトル的に取扱う方法と, 分布函数の仮定のもとにカオリン粘土粒子の配向度を集合複屈析比で与える方法がある。本論文では両方法の関係を導く前提として, 粒径70〜300μの粒子による測定上の条件, およびモデル配列と透過光強度の関係について述べている。測光装置は受光器として分光特性S-4の光電子増倍管を用いた。偏光子を通過した光は供試体, 検光子を経て受光面に到達し, 光電流に増幅変換されたのちホトメータにより測定範囲0〜50mAで計測された。両方法の対比は, 粒子の度数分布が決まれば可能で, 粒子の幾何学的配列との関連が明確にされた。前提条件として 1)粒子の長軸方向と粒子内の偏光波の振動方向とが一致していること 2)度数分布は同一面積内で与えられること, が必要である。本装置による透過光強度を実験式で与えたが, 光学理論上では光の散乱などの問題があり, 測光装置については十分検討しておかねばならない。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1975-09-15
著者
関連論文
- DEFORMATION BEHAVIOR OF "SHIRASU" AND ITS PREDICTION BY THE SUBLOADING SURFACE MODEL
- TWO-DIMENSIONAL ORIENTATION OF FINE QUARTZ GRAIN SUBJECTED TO DIRECT SHEAR
- 偏光顕微鏡下の土粒子のモデル配列と透過光強度との関係について