砂地盤の液状化とその対策
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概要
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砂地盤の液状化は1964年新潟地震によるものが有名である。RC造り建物の被害の2/3に液状化による傾斜・沈降が見られ, 他に噴砂, 地下埋設物の浮上なども観察されている。被害の発生個所は地盤の種別と密接な関係があり, クイ長さと建物の被害の関係や噴砂の組成の検討から液状化の起こった範囲は地上から15m程度までと推定される。飽和砂の繰返しセン断実験の結果, 液状化発生を左右する要因は砂の密度と粒度, 初期有効応力, セン断応力の振幅と繰返しの回数であることがわかっており, 自然地盤ではこのほか, 過去の地震の影響, 粒子間のセメンテーションの効果も無視できない。実用的には液状化の危険度は地震による繰返しセン断応力と, 液状化に対する限界セン断応力とを比較することにより一応は判定可能である。(1例としてSeedらの方法)液状化の対策としては, 地盤を締固め, 密度を増大させる方法と, 液状化が発生しても有害な沈下, 浮上を生じないよう表層地盤の改良, クイ基礎, 浮き基礎を用いるなどの方法がある。
- 1974-12-15
著者
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