各種山留工法と実施例3 : シートパイル工法
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概要
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シートパイル工法は振動・騒音の問題はあるが20 m以内の掘削には捨てがたい工法である。本工法の利害得失, 施工上の注意事項について述べ, 実施例において行なった各種測定結果を示した。1)利点欠点 : 鋼材を使うため, 強度, 耐久性, 水密性などにすぐれるが, 1枚の長さに限度があり, タワミ性が大でレキ層に打込み困難となり, 騒音振動などの問題点がある。2)施工上の注意 : 建入れを正しく(とくに最初の1本, コーナー部), 頭をつぶさないよう, 敷地内側に倒れないように打ち込むとともに切バリの間隔, 根入れ深さに注意する。できればプレロードを加えて変形を減らしたい。3)実施例 : GL-17 mまで軟弱シルト層が続く地盤に行なわれた深さ18.5 m, 面積20 m×41 mの根切りの例について説明した。排水はディープウエルにより, 周辺の構造物保護のためグラウトを行なった。採用土圧は台形分布とし, 偏土圧処理に一部コンクリート切バリの方づえを利用した。土圧・水圧, 支保工の応力, シートパイルの変位, 周辺地盤の沈下量などの現場測定結果をあわせて示した。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-09-15
著者
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