締固めたマサ土の密度に関する粒子破砕の影響
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概要
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マサ土粒子は外力により破砕し, 初期の粒度が変化するので土の締まり方をより密にする効果を有する。したがって強度, 透水性や圧縮性などの力学的性質に軽視できない変化を引き起こすことになる。このようなマサ土の破砕特性に関し, JIS A 1210の締固め試験により粒子破砕に伴う密度増加について考察した。マサ土のγ_dは突固め回数の小さいときにすでにその大半が出現し, その後の増加は緩慢である。そのうち粒子破砕に起因する部分がどの程度を占めるかを調べるため, パラメーターfを導入し, 破砕に伴う密度増加量γ_<df>'を求める式を提案した。そして突固めによる土粒子の破砕とそれに伴う密度増加との関連が簡単な関係にあることを実験的に明らかにした。さらにこの関係を広い範囲にわたって確かめるために非破砕物として河砂を用いて比較実験を行ない, 常用の突固めエネルギーの範囲においては上の関係が成り立つとしてよいことを確かめた。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-09-15
著者
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