注入の正確度を高めるジェット・グラウト工法
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概要
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超高圧噴流水を利用した本工法は, 噴流水のエネルギーを利用して地盤中に所定の空ゲキをつくり, そこに注入材を入れるもので, 誘導注入工法の一つである。本工法の特長は, 注入有効範囲をコントロールすることが可能であるため, 良好な注入結果が期待できることである。ここでは, 本工法の原理と施工装置, 施工方法, 施工例について述べている。ジェット・グラウト工法の原理については, 1)地盤の破砕に超高圧噴流水を利用したこと, 2)ズリの排出に広義のエゼクターと類似の機構を用いたことをあげ, とくに1)のキャビテーション現象については, ノズル口からの距離と圧力の関係について詳述している。また施行例として, 1)新田町ビル新築工事における止水, 土砂流出防止工事, 2)東海村核燃料再処理工場における運搬路の補強工事, 3)三菱重工本牧ドック拡張工事における胸壁下の止水および砂流出防止工事などをあげ, 本工法について概説している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1973-03-15
著者
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