Experimental Study on the Strength of Rocks with a Cutting Plane

概要

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Jaegerの仮定の適応度と, この仮定に基づいて著者が先に述べた理論による物面の性質によって破壊を生じるような物面の傾斜角(危険範囲)を確かめるために, 固結した中粒砂岩とチュウ積層のシルト質粘土に, 種々の角度で一つの平面状の割れ目を入れて三軸圧縮試験を行なった。試料は, シルト質粘土では割れ目と圧縮軸とのなす角α=30°, 45°, 60°, 75°とし, 側圧は1,2,3kg/cm^2とした。砂岩ではα=48°, 60°, 75°とし側圧は100,200,300kg/cm^2とし, α=30°の場合の側圧は, 300,400,500kg/cm^2とした。試験結果は1968年に発表した著者の理論によってまとめた。シルト質粘土では割れ目の粘着力cは粘土本来の粘着力c_0の38%に低下し, 割れ目に沿う摩擦角ψは粘土本来の摩擦角ψ_0とほとんど変わらなかった。砂岩の割れ目ではc=0であり, ψ=38°は砂の安息角(約30°)よりやや大きく, ψ_0=53°の約70%であった。割れ目に沿ってスベリを起こす角αの範囲は, 著者が理論的に求めたものとよく一致する。割れ目に沿ってスベリを起こす範囲では, 強さはJaegerの理論とほぼ一致するが割れ目に沿ってスベリを起こさないようなαの角度での実験強さは, この理論からはずれる。
社団法人地盤工学会の論文
1972-12-15