鋼管矢板井筒基礎支保工の情報化施工について : 川鉄水島第3溶鉱炉基礎工事
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概要
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川鉄水島製鉄所で施工された三つの溶鉱炉基礎の実例を中心に, 井筒内を掘削するうえでの井筒壁の支保工構造の決定の推移のほか, とくに最後に建設された第3溶鉱炉基礎建設時に採用した現場計測による情報化施工の結果を報告している。本工事の行なわれた地点は軟弱な砂質土層(20〜24m), かたい砂レキ層の順に成層している。昭和40〜44年にかけて三つの溶鉱炉を順に施工し, 第1溶鉱炉の施工では, 大規模な鋼管矢板井筒工法の最初の施工例を示し, 第2溶鉱炉の施工では, 矢板の曲げタワミが予想より少ないという最初の経験に基づいて, 作業能率を高めるため, 支保工部材として強度のあるものを用い, 取り付け間隔を大きくしている。また切りバリ, 腹起こし材の応力を実測し, 計算値との比較を行なっている。第3溶鉱炉の施工では, 第1,第2溶鉱炉の施工実績と, 部材応力測定の結果に基づき, 支保工, 鋼管矢板はできるだけ小さくし, 施工管理として施工中つねに各部材の応力を測定し, 工期の短縮と安全の確保ができたことを報告し, さらに, 部材の応力測定結果に検討を加えている。
- 1972-06-15
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