牛血清Haptoglobin濃度
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概要
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本研究では,台湾における牛の血清Haptoglobin(Hp)濃度の基準値を求めた。健康な未経産牛10頭より1週間隔で1年間採材し,分娩後子宮炎と診断した牛15頭の血清Hp濃度と比較した。分娩後3週以内の健康牛11頭についても血清Hp濃度を測定した。本研究で開発した測定法による値はWestern blottingの結果とよく相関していた(r = 0.893)。10頭の未経産牛から採取した454サンプルのHp濃度は83.6±34.1mg/lであり,個体間の有意差はなかった。分娩後に繁殖障害に罹患した牛の血清Hp濃度は1133.5±627.lmg/lであり,未経産牛や正常分娩牛の値(104.6±61.0mg/l)(p<0.05)より有意に高値を示した。これらの結果より血清Hp濃度が分娩後発生する繁殖障害の指標として有用であることが示唆された。
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2004-01-25
著者
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Chu Rea
National Taiwan University獣医学部
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Lin Yung
National Chung Hsing University獣医学部
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CHAN Jacky
National Chung Hsing University獣医学部
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CHU Chia
National Chung Hsing University獣医学部
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FUNG Hang
National Chung Hsing University獣医学部
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CHUANG Shih
National Chung Hsing University獣医学部
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LEE Shuang
National Chung Hsing University農学部