(実験動物学)ラット用自動試作搾乳装置
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概要
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人工***を用いて生後4,7,10,14および18日の産仔ラットの発育に伴う口腔内吸乳陰圧を測定した.産仔は生後14および18日になると人工***の吸引を拒むようになったため,同時期における口腔内吸乳陰圧を回帰方程式によって算定した.その結果,生後18日における平均最大口腔内吸乳陰圧は,雄では-160.1mmHgおよび雌では-103.4mmHgであった.以上の成績に基づいて搾乳の安全性を確保するためラット用自動試作搾乳装置の最大吸乳陰圧値を-160mmHg以下に設定した.今回試作したラット用搾乳装置は,陰圧ポンプと2基の電磁弁をコンピューターで制御し,吸乳陰圧と大気圧を一定の間隔で拍動させることによって泌乳ラットから自動的に搾乳を可能にしたものである.このラット用自動試作搾乳装置を用いて分娩後4,7,10,14および18日の同一泌乳ラットから搾乳を行った.本装置による最大平均搾乳量は泌乳14日の3.18±1.37gであった.この搾乳量は先に報告されている授乳前および授乳後の産仔ラットと母ラットの体重差を測定することによって求めた泌乳量と比較するとかなり少ない量であるので,本装置をさらに改良する必要があるが,特殊なものは別として化学分析する上で十分可能な量であろう.
- 2003-05-25
著者
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