引張-せん断域における軽量コンクリート中のき裂の進展について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
引張-せん断域における軽量コンクリート中のき裂の進展は, 載荷条件によらず応力拡大係数のみに依存し, き裂先端からわずかに離れた点(r=r_0cm)における応力σ_θの最大値がある一定値をとる時, その方向θ=θ_0にき裂が進展する(Fig.1)と仮定しうることがわかった。破壊じん性値は, 粗骨材量に依存し水セメント比により影響される可能性もあるが, 上述の性質そのものは軽量粗骨材によるものと考えられ, 絶対容積にして通常の軽量コンクリートでは(F_c180-225kg/cm^2, スランプ18-22cm)300-350l/m^3であり, 本実験では343l/m^3より大差なく通常のものにも適用しうると考えている。この進展条件は軽量コンクリートの水平打継問題に用いられており, 今後開口補強問題を, 体積力法(§4.2)を用いて鉄筋の付着-滑りをも考慮した上で, 厳密に検討したいと考えている。
- 1984-01-30
著者
関連論文
- 2883 詰め込まれた雪氷物の圧縮強度について
- 2794 旧木造継手の耐力に関する研究
- 76 有限板中のき裂問題に関する研究 : その4 面内集中力を受ける辺長比1:2の長方形板の中央き裂について(構造)
- 64 有限板中のき裂問題に関する研究 : その1・面内集中力を受ける有限板の解について(構造)
- 2754 球磨地方の杉の強度びヤング係数について
- 引張-せん断域における軽量コンクリート中のき裂の進展について
- 2800 エポキシ樹脂充填ボルト接合に関する研究 : その4 ボルト孔近傍の応力分布と剛性-数値解析による実験結果の検討-
- 2799 エポキシ樹脂充填ボルト接合に関する研究 : その3 ボルト孔近傍の応力分布と剛性-実験計画-
- 21455 エポキシ充填ボルト接合に関する研究 : その2 実験結果とその検討
- 21454 エポキシ充填ボルト接合に関する研究 : その1 実験計画とバネ定数
- 軽量コンクリートのき裂問題に関する基礎的研究
- 2890 エポキシ充填ボルト接合に関する研究 : その6 十分なエポキシ厚さをもつバネ定数供試体
- 有限板中のき裂問題に関する研究 : その3 体積力法による辺長比1:2の長方形板の中央き裂について
- 65 有限板中のき裂問題に関する研究 : その2・境界上に集中荷重を受ける有限板の解について(構造)
- 2837 純せん断を受ける軽量コンクリートの打継耐力に関する実験的研究