コンクリートの調合理論に関する研究 : その 2・条件式の誘導
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概要
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(1)この研究では調合理論の条件式を実験によって導びくことにしたが, それらの実験において試験条件となるコンクリート計画調合に, 混入空気量を規定することから生じる実験計画上の困難を指摘し, それを解決するためにここでとった方針を述べた。(2)次にひとつの実験を例にとって, 実験結果から条件式が導びかれるまでの手順と, 得られた回帰方程式群を示した。(3)この実験におけるコンクリートの諸性質と量的諸要因の関係は, 有意性を検定された回帰方程式(2-4)〜(2-14)によって表現されている。第4章ではそれらの回帰方程式の傾向をグラフも用いて示した。(4)回帰分析の結果から, 対象とする現象について新しい認識が導びかれることも多い。その例として第5章では, 水セメント比説の持つ意味についての新しい考え方と, 骨材の最密充填粒度がコンクリートのワーカビリティに対して意味を持つと考えられることを示した。
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1972-06-30
著者
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