鋼管を用いた鉄塔の風力係数に関する実験的研究 : 第 2 報特殊断面の場合
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概要
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今回の実験により, 次の事が明らかとなった。(1)特殊な断面を有する鉄塔の設計時に必要な抗力係数と投影率の関係を, 正方形断面の結果と比較検討した結果, 設計時に必要な抗力係数と投影率の関係をある程度明らかにすることができた。(2)特殊な断面を有する鉄塔の場合でも, 投影面積を使用することにより, 風向角θの変化による投影面積の増減とその角度に作用する抗力の増減の間には, 正方形断面の場合と同様, 一定の比例関係が存在していることが明らかとなった。以上, 前報の正方形断面の実験結果においても, 今回の特殊断面の実験結果においても明らかなように, 著者の提案した投影面積を用いることにより, データを簡単に表わすことができる。また, 1節構面に作用する風圧力は架構面の変化(内部構造物を含めて)が主因子ではなく, 投影面積の大小が主因子であることが明らかとなった。以上のことから, 鋼管鉄塔に任意の角度から作用する風圧力を推定するには, 各断面形状の鉄塔とも投影面積の角度変化による増加量を体系的に求められればよいことになる。この方法については別途報告する。
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1982-04-30
著者
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