鋼ケーソン位置決めシステム (<特集>位置計測技術)
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概要
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海峡等の海上に橋を架ける場合,多くの場合海中に基礎を設置する必要がある.海中に基礎を設置する方法には,海底の条件や端の規模等により,種々の工法があるが,本四連絡橋では,水深の比較的深い場所には設置ケーソン工法と呼ばれる方法が多く採用されている.この工法は,あらかじめ造船所のドックで水中コンクリートの型枠となる鋼ケーソンを製作し,現地へ曳航・沈設しその中に水中コンクリートを打設し基礎を完成させる方法である.この工法は,鋼ケーソン製作等の工事の大部分を陸上で行なうので海上工事を短縮出来,航行船舶への影響を少なく出来る等の利点がある. 本稿では,最近施工し,完成すれば世界一の中央径間の吊橋となる明石海峡大橋の海中基礎庸の鋼ケーソンの設置のための艤装品の概要と,平面位置決めシステムを含めた作業管理装置について紹介する. この工事は,本州四国連絡橋公団の発注により,日本鋼管(株),石川島播磨重工業(株),川崎重工業(株),日立造船(株)の4社の共同企業体が実施したものである.
- 1990-09-30