チタンの表面性状が陶材との焼付強さに及ぼす影響
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概要
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チタンは生体親和性,耐蝕性に優れた材料として,歯科領域においてインプラントや補綴物への臨床応用が進められている.クラウン・ブリッジへの導入を考えると,陶材焼付技術の応用が望まれる.しかしながら,チタン用焼付陶材の焼付強さに関する研究は少ない.そこで,チタンの表面性状が陶材焼付強さに及ぼす影響について,せん断試験を用いて検討した.その結果,ボンディング剤を用いるシステムでは,ボンディング剤自身の強さが小さいため,表面性状にががゎらず十分な焼付強さが得られなかった.一方,ボンディング陶材を用いるシステムでは,表面粗さが粗いほど大きな焼付強さが得られた.以上のことから,表面処理条件によっては,臨床的に満足できる焼付強さが得られることが明らかとなった.
- 日本補綴歯科学会の論文
- 1995-06-01