高分子電解質錯体膜の生体機能物質としての補綴領域への応用 : ヒト歯根膜由来線維芽細胞の細胞接着性および増殖性について
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概要
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歯科インプラントは口腔機能の回復に有用であるとして,近年積極的に臨床で応用されるようになった.しかしアパタイトあるいはチタン製のインプラントは顎骨と直接結合するため,負荷される咬合咀嚼圧の衝撃が直接顎骨に伝達され,顎骨への為害作用,口腔機能感覚の麻痺などが生ずる危険がある.それゆえ歯根膜の必要性が論じられている. 本論文はインプラントへの歯根膜の新生,再植歯への歯根膜の再生などを目的として,物質透過性,電解質の親・疎水性などの生体適合性材料としての物質特性を有している高分子電解質錯体膜を用いて,ヒト歯根膜由来線維芽細胞による細胞接着性および増殖性について検討したものである.
- 社団法人日本補綴歯科学会の論文
- 1994-10-01
著者
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