局部床義歯支台歯のLife Spanに影響を及ぼす因子
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概要
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局部床義歯支台歯のLifespanに及ぼす影響について,荊報では詳細な臨床診査から支台歯の喪失の危険因子を検討し,支台歯の質的条件(生活歯または失活歯)が違えば,その影響の結果は異なることを報告した.特に失活支台歯群では咬合や補綴的因子に起因する歯に加える力の要素が支台歯のLifespanに密接な関わりが推測された.そこで、本研究では歯質の脆弱化に無関係でない抜髄処置に着目して,抜去を余儀なくされた局部床義歯支台歯を理工学的ならびに病理学的に検討した.その結果,失活支台歯群において歯質の劣化傾向が強く、象牙細管の深部への色素侵入ならびに象牙細管内部に細菌のコンタミネーションを認めた.以上から,局部床義歯支台歯の選択基準には支台歯の質的条件を加味する必要が示唆された.
- 社団法人日本補綴歯科学会の論文
- 1994-06-01
著者
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