接着性レジンセメントの象牙質接着強さに関する研究 : 仮着と前処理による影響
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概要
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歯冠修復物を支台肉に合着するためのセメントは,日常臨床において必要不可欠な歯科材料である.従来,リン酸亜鉛セメント,グラスアイオノマーセメントおよびカルボキシレー1・セメントなどが用いられてきたが,支台歯に対するより高い接着強さと溶解性の少なさなどから接着性レジンセメントを使用する機会が増えてきている.しかし,仮着材を用いた際の仮着後に使用するレジンセメントの種類や接着時の前処理の有無などが及ぼす影響について詳細に検討されていないのが現状である.そこで,仮着材および仮着期間の相違,接着時の前処理の有無などが接着性レジンセメントの使用によるセラミックと象牙質との接着強さに及ぼす影響について比較検討したので報告する.
- 1996-08-01