タッピング運動時に観察される頭部の協調運動
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概要
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タッピング運動,咀咳運動時の下顎のリズミカルな機能運動においては,そのリズムに同期した筋活動が,咀咳筋のみならず胸鎖乳突筋などの頭頚部の筋にも認められる.このことから,下顎運動とともに頭部もリズミカルに協調運動を行っていることが推測できる.本研究では,タツピング運動時の下顎運動とそれに付随する頭部運動を,頭部無拘束の状態で同期記録し,頭部運動の特徴を解明し,頭部運動の機能的意義について考察することを試みた.その結果,開口量,頻度といった条件を変化させた際の頭部運動様相から,下顎運動に対する頭部の協調性運動が明らかとなり,この運動が円滑な下顎運動の遂行のために,重要な役割を担うことが推察された.
- 日本補綴歯科学会の論文
- 1996-06-01