局所機能圧・負担圧に関する基礎的研究 : IV-2. 下顎総義歯の側方咬合位について
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概要
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本研究は,咀咽機能時の上下顎総義歯の維持,安定および支持に及ぼす影響を解明する目的で,負担圧測定システムを使用し,中心咬合位に引き続き側方咬合位における下顎総義歯床下組織の顎粘膜面および顎骨面の負担圧分布について検討した.その結果,下顎総義歯床下組織の負担圧分布が,下顎運動,特に咀咽機能時の平衡側・非咀咽側咬合接触状態によって大きく影響を受けることが明らかにされ,無歯顎患者に対して下顎総義歯を調製し7た後には,平衡側・非咀咽側咬合接触の変化による義歯床下組織の負担圧に相違のあることを認識した上で,義歯床粘膜面を調整する必要性が示唆された.
- 社団法人日本補綴歯科学会の論文
- 1996-04-01
著者
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