ブリッジ後方支台歯における舌側傾斜の力学的検討
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概要
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臨床においては,種々の理由から傾斜歯をそのままブリッジの支台歯とすることも多い.これら傾斜歯のうち,近心傾斜歯については,ブリッジ支台歯の支持組織に生じる応力についての報告がみられるが,舌側傾斜歯をブリッジの支台歯とした場合についての報告は少ない.そこで,本研究は舌側傾斜歯をブリッジの後方支台歯としたときに,傾斜歯の歯槽窩壁にどのような圧力が加わるかについて追究し,傾斜歯の咬合面の位置を修正して,咬合力の加わる部位を変えることにより,傾斜側の歯槽窩壁に加わる力を軽減できることを示唆している.そして,あわせて近心傾斜歯の場合と比較し検討を加えたものである.
- 1995-12-01