総義歯装着者の咀嚼筋断面積の減少に影響を及ぼす因子
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概要
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本研究の目的は総義歯装着者の咀咽筋断面積の減少に影響を及ぼす因子を明らかにすることにあった.そこで,加齢と歯の喪失という明らかな現象を有することに着目して高年齢総義歯装着者を被検者とし,この総義歯群と年齢差のない高年有歯顎者群と若年有歯顎者群を対照群に加えることによって基本的な条件設定を行った.そこで,MRIにて咀咽筋断面積を求め,筋力を代表する最大咬みしめと咀咽運動時の筋電図平均電位および運動速度を計測し,顎顔面形態を分析して,咀咽筋断面積とこれらすべての項目との相互の相関関係から咀喘筋断面積の減少に影響を及ぼした因子を検索した.その結果,咀喉筋断面積の減少には歯の喪失因子が咀咽筋活動には加齢因子も影響を及ぼし,歯の喪失と加齢の因子には顎顔面形態の変化が異なった形で交絡していることが明らかとなった.
- 1995-04-01
著者
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