微小電気刺激が骨再生の初期過程に及ぼす影響
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概要
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歯科インプラントは咬合破綻の回復を目的とし歯科臨床において普及しつつある.しかし多くの問題点がいまだ存在している.当講座では組織誘導再生法における膜としての性質を有すとともに周囲組織に電気刺激を与える圧電性フィルムの歯科領域への応用を様々な角度から検討してきた.しかし,その骨再生促進機序は非常に複雑で不明な点が多い.そこで,圧電性フィルムの臨床応用に先立ち,圧電性フィルムによる微小電気刺激が骨再生初期過程における細胞動態に及ぼす影響を組織学的に観察した.その結果,圧電性フィルムの微小電気刺激は骨再生過程の初期から造骨系細胞の分化増殖や血管新生に影響を及ぼすことにより骨再生を促進していた。
- 社団法人日本補綴歯科学会の論文
- 1993-12-01