全部床義歯の予後判定に関する筋電図学的研究 : 主としてタッピング時におけるSilet Periodと咬合音を基準とした咬合状態との関係に関する考察
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概要
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患者のもつ下顎運動調節機能との調和から全部床義歯の予後の判定を試みた. 筋電図によるSilent Periodと咬合音による判定基準を10名の既装着者の調査結果から明らかにした. 実験群は全部床義歯装着1〜20年(平均装着年数7年)で義歯, 咬合, 顎関節などに異常を訴える患者に全部床義歯を新たに製作し, 旧義歯を装着した状態との比較を行ったところ, SPL, SPDの出現率は義歯の咬合状態の判定に対して有効でなかったが, 顎関節の痛み, 床下粘膜痛に関連した出現率の左右差, 頻度の低下など診断に有効であった. 義歯咬合と関連するパラメーターの設定の必要性を示唆した. SPDは全部床義歯の咬合状態の診断に有効である.
- 1986-10-01
著者
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