歯髄腔への距離の測定
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概要
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有髄歯の歯冠を形成する時, いつも過大な形成はいましめるべきであるが, その歯冠の形, またブリッジなどにする場合の条件などによって露髄の危険を感じながら削ることは, 日常しばしばある. この危険を少しでも取り除こうと, X線による診査, また統計的数値的な検討を行って, 作業を始めるが, 臨床的に今一歩の感がある. そこで, これらの対策の一助として, カリエスメーターの利用が考えられ, 本実験はとりあえず, 歯冠形成のうちでも一番露髄の危険を感ずるピンホールへの応用を試みて, メーター指示40kΩ以上ならなんとか, 抜髄などの処置にいたらなくてもすむだろうとの目安を得ている. そしてその臨床例も1例あげて皆さんのご批判をあおごうとしている次第です.
- 日本補綴歯科学会の論文
- 1981-02-28