咀嚼能率測定の簡易化に関する研究
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概要
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咀嚼能率の測定は, 機能回復の程度を判定, 確認するために, しばしば行われているが, 臨床において適時測定できる実用的方法はみられない. この論文は, 篩分法による咀嚼能率測定の, 簡易で実用性のある方法を検討したものであり, きわめて簡易で信頼性のある方法として粒数測定法を考案している. この方法は, 5mesh, 8meshと大きな篩径上に残留した粒数を, 換算表により%として表示するものである. 試料はピーナッツ, 蒲鉾のほか, 治療室内で適時得られるアルジネート印象材, 寒天印象材を用いる. また, この4試料を用い, Manlyの方法, 石原の方法による篩分法の対比検討より, 5, 8meshの大篩径による簡易実用化を提示している.
- 社団法人日本補綴歯科学会の論文
- 1981-02-28