16カラット金ろうによるチタンの歯科ろう付
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概要
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チタンは現在,部分床義歯への応用が困難であるが,白金加金の鋳造クラスブと,チタン鋳造による大連結子あるいは超塑性チタン台金床とのろう付によって,応用が可能になると考えられる.しかし現在,ろう付法は確立されていないため,本研究では部分床義歯への応用の観点から,チタンの歯科ろう付法の確立を目的とした.まず,使用するろう材を検討した結果,16カラット余ろうが最適であると考え,酸化の抑制程度がろう付の成否を決定することが予想されたために,真空炉内ろう付法を応用した.ろう付の成否は主にろう付強さで評価し,真空度と係留時間のろう付強さの影響を調べた結果,臨床的に最適なろう付条件が明らかとなった.
- 社団法人日本補綴歯科学会の論文
- 1996-02-01