顎関節内障における顎関節腔内病変と顎運動の関連性に関する研究
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概要
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関節円板の動態異常を主徴候とする顎関節内障患者には,疼痛とともに開口制限のみられることが多い.開口制限の原因として,転位した関節円板そのものによる下顎頭の運動制限が考えられ,関節円板の転位の程度や形態変化と下顎運動との関連が追究され,両者の関連がある程度明らかになった.しかし,これらの因子だけでは説明のつかない部分も残った.本研究はこれまで追究されることのなかった関節腔内の癒着や線維化といった病変と下顎運動との関連を検討したもので,上関節腔の腔内病変のうち特に前方外側部滑膜の線維性病変との関連性が大きいことを明らかにしている.
- 1996-02-01