早期水中浸漬が合着用セメントの硬さに及ぼす影響
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概要
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歯冠補綴物の装着は,口腔内という特殊な環境下で行われるため,十分な防湿操作を行ったとしても合着材は十分に硬化する前に唾液や浸出液等の水分に接してしまう危険性が考えられる.現在まで,合着材の物性に関する研究は数多く報告されているが,合着材が早期に水分に接したときの物性についての研究は少ない.そこで,本研究では,臨床で多く用いられている3種類の合着材について水中に浸漬する時期を変化させたときの合着材の硬さを測定し,水中浸漬時期が合着材に及ぼす影響について検討を行った.その結果,いずれの合着材においても水中に浸漬する時間が早いほどより深部にまで硬さの減少がみられたが,その傾向は合着材により異なっていた.
- 社団法人日本補綴歯科学会の論文
- 1994-04-01
著者
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