多極表面電極および多極針電極による咬筋筋電位伝導速度の測定
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概要
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咀嚼筋の病態を診査する手段として筋電図が用いられることがあるが,情報の複雑さや再現性の問題から,現在の解析法では筋の機能状態を十分把握できるまでには至っていない. 筋電位伝導速度は筋細胞膜の機能状態を表しており,データの再現性がよいことから,筋の疾病や疲労の診断に有効な情報であるといわれている.そこで咬筋の疾病あるいは疲労時の筋電位伝導速度について解析を行う前に,咬筋に異常のない被験者における筋電位伝導速度を知る必要がある.本研究では筋電位伝導速度の測定が困難といわれている咬筋について,これに適した測定法を選択することにより筋電位伝導速度を精度よく測定した.
- 社団法人日本補綴歯科学会の論文
- 1993-02-01