咀嚼時の下顎運動機能と咀嚼能力に関する研究
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概要
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咀咽機能に関しては多方面から追究されているが,その全容を客観的に捉え得る方法は確立されていない.これは,咀咽という日常的な行為の評価を咀暇の効果という面だけから捉えたり,運動,あるいはその機能面だけから捉えたリせざるを得なかったためともいえる.結果として,咀嗜運動の評価とその結果としての咀暇の効果の評価とを関連づけた総合的な咀喉の評価が困難であった.本研究は,咀咽能力の客観的な測定法としての篩分法に着目して,測定にあたり必要とされる咀咽回数の規定が下顎の運動機能にどう影響するかを捉えた上で,咀咽能力と下顎の運動機能との関連性を追究して測定時に必要な条件を具体的に示したものである.
- 社団法人日本補綴歯科学会の論文
- 1992-10-01