上顎無歯顎における印象圧について
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概要
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顎粘膜の印象採得においては,印象材を圧接するときに生じるトレー内圧力によって粘膜が変形または変位し,それが最終的な印象面形態に影響を及ぼすことが知られている.このため,臨床上その目的に応じて,粘膜への被圧程度を加減するための術式が種々行われているが,これらの術式に対する理論的な根拠は,必ずしも明確ではない.そこで著者は,印象採得時に生じる印象圧について,様々な要因による影響を明らがにし,臨床において,術者がこれらを十分考慮し,操作を行うことがより精度の高い補綴物を作製するにあたり重要であると考え,ここに報告する.
- 社団法人日本補綴歯科学会の論文
- 1992-08-01