歯科ろう付に関する研究 : 炉内ろう付によるスタンド固定法の変位について
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概要
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歯科ろう付を行う際,被ろう付体の固定方法としては,埋没固定法が一般に行われている.しかし,この方法はろう付後の補綴装置の適合精度に影響を及ぼすことが指摘されており,また,この際に使用する埋没材が,陶材焼付鋳造冠の後ろう付時に,陶材の変色や破折を引き起こすといった問題も生じさせている.このため,この欠点を改善した,金属製のソルダリングスタンドを用いるスタンド固定法が開発され,臨床に応用されている.この方法を用いてろう付を行った場合,ブリッジの適合精度が向上するといわれているが,実際に研究が行われておらず,系統だった方法が確立されてはいない.そこで,本研究では臼歯部3ユニットブリッジを想定した検体を製作し,これをスタンド固定法を用いて炉内ろう付を行い,ろう付後の変位および温度分布の観点から検討を行った.また,埋没固定法の結果との比較,検討も行い,本方法の有用性を明らかにした.
- 日本補綴歯科学会の論文
- 1992-06-01
著者
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