ヒトの開口反射応答における筋電図学的および運動学的検討 : 第2報健常者と顎機能異常者(I型, II型)との比較について

概要

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開口反射は,開口筋の収縮および閉口筋の弛緩が,再現性の高い電気刺激により誘発される.したがって,開口反射を検索することは,咬合関係や顎関節構造の変化によってsensoryfeedbackmechanismに不調和を生じた下顎運動機能の解明に重要と思われる.本研究では,開口反射応答による資料を顎口腔系機能検査における神経・筋機構の機能異常診断の一指標とするために,健常者有歯顎者および顎機能異常者に開口反射応答としての開口量による判定を行い,さらに筋放電活動様相についても検討を加えた.その結果,開口反射応答としての開口量による判定は,顎機能異常者(I型,II型)の早期診断に応用することができることが,明らかとなった.
社団法人日本補綴歯科学会の論文
1992-06-01