咬合異常が顎関節円板微細血管構築に及ぼす影響について
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概要
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本研究は,実験的に咬合異常を誘発したことによって生じる顎関節円板微細血管構築の影響を検索するため,ニホンザルの両側臼歯列を無咬合状態として,経口的な変化をアクリル樹脂注入法を応用して走査電子顕微鏡観察によって検索したものである.その結果,実験前期に円板後方部を中心とした血管系に変化が現れ,実験後期には対照群所見へと修復がみられた.この研究によって両側臼歯部での咬合の喪失は顎関節円板の微細血管構築に多大な影響を与え,このことを防ぐためにも早期補綴処置の必要性が示唆された.
- 1992-04-01