前方咬交の法則に関する定量的検討
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概要
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全部床義歯に全面均衡咬合を得ようとした場合の人工歯排列は,HanauのArticulationQuintに示される関係に従って各要素を調節するよう提案されている.しかしこの関係は定性的な関係であり,定量的関係に・ついては明らかにされていない.そのためある1つの要素が変化した場合,これに対応して他の要素をどの程度調節すべきかは不明である. 本研究では,咬合器上の人工歯の前方滑走運動方向に従って人工歯を排列し,全面均衡咬合を得るために必要な各要素の定量的関係について検討した結果,ArticulationQuintを簡単な一次式で近似することができた.この関係式は,各要素調節の指標となるものと考えられる.
- 社団法人日本補綴歯科学会の論文
- 1991-10-01