モアレトポグラフィーによる顔面形態に関する研究 : 総義歯が顔面形態におよぼす影響について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
顔面形態に関する補綴学的立場からの研究は数多くたされているが,対象が主として軟組織である以上,その研究に対する再現性や測定精度の問題等,解決しなければならない課題が多い。それが特に総義歯補綴学の場合その実を問われるところである。このような状況のもとで,歯の喪失により顔面のどの部分にどのような変化が惹起され,義歯装着により,あるいはまた装着する義歯のどの部分が,顔面のどこにどのように影響するのかは十分に明らかにされていない。したがってこれを質的,量的かつ客観的にとらえることは補綴臨床上きわめて重要でおる。本研究は,モアレトポグラフィーを用いて,無歯顎における顔面形態の特徴,義歯装着による顔面形態の変化,さらに上顎義歯,下顎義歯それぞれの顔面形態への影響など,総義歯装着前後における顎顔面の形態変化および義歯形態と顔面形態との関係について比較検討を試みたものであり,総義歯補綴による顔面形態の回復,ことに総義歯調製にあたっての人工歯排列,あるいは床辺縁形態の付与等に関する臨床術式に大きな示唆を与えるものと考えられる。
- 1986-06-01
著者
関連論文
- 1-5-3. モアレトポグラフィーによる顔面形態の臨床的評価について : 抜歯前から即時義歯装着まで(第76回日本補綴歯科学会学術大会講演要旨)
- 2-4-1. 各種重合法における義歯床の適合性をみる (第74回日本補綴歯科学会学術大会講演要旨)
- 1-5-8. 総義歯のバランスについて : 総合的削合法による方法 (昭和60年度日本補綴歯科学会東北・北海道支部会学術大会)
- 17. 口蓋腺唾液の臨床的研究 (1) : ヒト口蓋腺唾液採取法とその基礎的検討 (昭和54年度日本補綴歯科学会総会 第66回日本補綴歯科学会学術大会講演要旨)
- 1-3-11. リベース (昭和60年度日本補綴歯科学会東北・北海道支部会学術大会)
- 1-2-15. モアレトポグラフィーによる顔面形態に関する研究 : 咬合高径の変化が顔面形態におよぼす影響について(第76回日本補綴歯科学会学術大会講演要旨)
- モアレトポグラフィーによる顔面形態に関する研究 : 総義歯が顔面形態におよぼす影響について
- 1-3-2. 総義歯が顔面形態におよぼす影響 : 第1報 モアレトポグラフィー撮影法による基礎的検討
- 27. アラミド繊維の補綴臨床への応用 : 第2報 アラミド繊維混入 PMMA 床の物性について
- 1-1-3. 総義歯が顔面形態におよぼす影響(第3報) : 装着義歯前歯部人工歯および床辺縁形態の影響について (第73回日本補綴歯科学会学術大会講演要旨)
- 1-33. 総義歯が顔面形態におよぼす影響(第二報) : 総義歯装着前・後における変化および義歯形態の影響について (第72回日本補綴歯科学会学術大会講演要旨)