歯冠補綴物装着歯の歯肉縁下細菌叢

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概要

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日常,歯冠補綴物を装着する場合,その冠縁を正確に適合させなければならないことは周知のとうりである。しかし,冠縁の不適合,特に歯肉縁下での不適合は歯周組織に強い影響を与え,歯肉炎や歯周炎の原因となることが補綴臨床上において重大な問題となっている。著者は歯冠補綴物の歯頸部辺縁におけるover hangの有無を中心として,歯周組織の臨床的所見に基づき分類した各groupにおける歯肉縁下細菌叢を検索した。その結果,歯頸部辺縁の不適合が単に細菌性歯垢を増加させるだけでなく,同種異系遷移の一因となることを示唆し,補綴臨床において歯冠補綴物が歯周組織に与える影響の一つとして考慮されることを示した研究である。
社団法人日本補綴歯科学会の論文
1986-06-01

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