全口蓋床を基準とした床設計への適応性に関する音響学的考察
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概要
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本研究は,正常な歯列と咬合関係を有し,発声,聴覚器官に異常がない被験者を対象として,口蓋全体を覆った全口蓋床と片側大目歯部のみ覆った,小さい局部床の口蓋形態の差異による個人音声への影響学的に追求したものである。本研究から,補綴装置による音響学的変化様式の複雑さが関与する個人の音声特性を分類することにより,臨床における発音に対する適応性にもとづいた床設計の指標になるものと思われ,さらに最近の話者認識システムに補綴装置による音声を定常化する方向へ一歩前進させたことを高く評価している。
- 社団法人日本補綴歯科学会の論文
- 1985-06-01
著者
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