咬合変化に関する実験的研究 : 特に顎関節におよぼす影響について
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概要
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現在顎関節異状に起因するいわゆる顎関節疾患は,臨床上非常に頻度が高くなって来たといわれている。本研究は特に咬合高径の高さが顎関節に強く影響することに注目し,カニクイザルを用いて実験を行った。全般的な傾向として片側性も両側性も初期における組織変化は,1 mm両側挙上群を除いては著明で,末期の所見では退行性変化を示した。さらに咬合高径を高くすることによって,顎関節部に出現する変化は下顎頭前方部に著明に現れている。このことは補綴物および歯の欠損状態が生体に対しての許容範囲,すなわち咬合のバランスと安静空隙の有無,顎関節の機能範囲を越えたとき,ヒトの顎関節では疼痛が伴い,いわゆる顎関節症状があらわれると報告している。
- 1985-06-01
著者
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