下顎開閉口運動の動態に関する研究 : 上顎全部床義歯装着者について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
有髄歯形成時に,形成面と歯髄との距離を知ることは臨床的にきわめて重要である。著者は,超音波ハルス反射法による象牙質の厚さ測定の基礎資料を得ることを目的として,象牙質音速値の分布状態を検索した。その結果,音速値は正常象牙質>第2象牙質>う蝕象牙質の関係にあり,正常象牙質では歯冠部>歯頚部>歯根部であった。また,正常象牙質歯冠部では上顎>下顎であったが,性別,年齢,菌種による差はみられなかった。実際に,超音波ハルス反射法により象牙質の厚さ測定を行う際,上顎歯冠部4,039m/sec,下顎歯冠部3,940m/sec,歯頸部3,887m/secの音速値を用いれば,精度よく象牙質の厚さを測定できることがわかった。
- 日本補綴歯科学会の論文
- 1985-02-01
著者
関連論文
- 粘膜調整材用コーティング材の開発
- フッ素系軟質裏装材 (クレペート) の汚れについて
- 下顎開閉口運動の動態に関する研究 : 上顎全部床義歯装着者について
- 6. 下顎開閉口運動の動態に関する研究 : 上顎全部床義歯装着者について