視覚比色による陶材色の識別 : 光源および背景による影響
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概要
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現在, 歯冠色材料を用いた修復物の色の選択決定には, 隣在歯, 対合歯および皮膚の色との調和をはかるため, 既製のシェイドガイドを用いて肉眼による視観比色を行っている. この操作は, 主観的で経験にたよる部分も多く, 光源や背景などの影響があるといわれる. 古くから光源には北側採光の自然昼光が推唱されているが, 臨床で常に理想条件下でシェイドマッチングを行うことは難しく, 人工光源を用いる場合も多い. 本論文は, シェイドマッチング時の光源の影響と歯牙を取り囲み, その背景となる顔の色の明度の影響について, 官能検査の一法である三点識別法により明らかにしたものである.
- 社団法人日本補綴歯科学会の論文
- 1984-08-01